近年、テレビやYoutube広告でキャラクターアニメーションを用いたものが増えています。「自社でも活用してみたいけど、メリットや制作方法がわからない」という方も多いのではないでしょうか?

今回は、キャラクターアニメーションを用いるメリットと制作方法について詳しく解説します。

キャラクターアニメーションが使われる理由とは?

はじめに、従来の実写広告に代わってキャラクターアニメーションが活用される理由について説明します。

1.表現の自由度が高い

まず一つ目に挙げられる理由として、表現の自由度が高いことが挙げられます。

実写では物理的に再現できるものや撮影時のコストを考えて表現できることが限られてきますが、キャラクターアニメーションではその心配がありません。さらに新製品やキャンペーンの情報を付け加えたり一部差し替えなどの変更も行いやすいです。また、企業でオリジナルキャラクターを作ることで顧客の新規開拓や企業イメージを世間に定着させることが出来ます。

2.コストとリスクを抑えられる

 2つ目の理由は、コストとリスクを抑えられることです。

まずコストの面では、実写のようにイメージモデルを起用する必要がないという利点があります。イメージモデルに有名人を起用するとアピール力も強い分高額な費用がかかります。

次にリスクの面では、これらのイメージモデルが不祥事などの理由でモデル起用を継続できなくなるという自体が起こらない点です。

せっかく高額な予算を投じて良い広告を作っても、それを公開できないとなると企業にとってはマイナスになってしまいます。ですがキャラクターアニメーションを活用すれば、そのような自体は起こりません。

キャラクターアニメーションはどうやって制作する?

では、キャラクターアニメーションはどのように制作できるのでしょうか。社内で制作する場合と外注する場合についてそれぞれ解説します。

1.社内で制作する場合 

まずは、社内で制作するメリットとデメリット・初心者におすすめの無料ソフトを紹介します。

キャラクターアニメーションを社内で制作するメリットは、「コストを抑えられる」「修正や差し替えをスピーディーに行える」「会社として表現したいものを綿密に表現できる」という点です。プロジェクトを全て社内で完結させられるため全体的に時間的、経済的コストを抑えることが出来ます。一方、本格的なキャラクターアニメーションを制作するには専門的なスキルが必要になるため求める品質によっては社内でできる人材がいなかったり、通常よりも多くの時間と労力がかかってしまいます。

では、社内に専門のクリエイターがいない場合は必ず外注しなければならないかというと、そうではありません。確かに高品質なものは外注するのが確実ですが、「とりあえず何か作ってみたい」「シンプルなものでいい」「試作してイメージを掴みたい」という方には、無料ソフトで一度制作してみることをおすすめします。アニメーション制作ソフトは有料のものが多く、初心者の方はなかなか手を出しづらいかと思いますので、ここではおすすめの無料ソフトを2つ紹介します。

①Anime Effects

こちらのソフトは、全ての機能を完全無料で使うことが出来ます。2Dアニメを制作することができ、Photoshopで作った画像データも使用可能なのでかなり機能性の高いソフトになります。

【公式サイト】https://animeeffectsdevs.github.io/

②Giam

こちらはGIFを作成するためのソフトです。画像データを用意するだけで簡単にGIFデータを作成でき、動きの細かさなども自由に調節できるようになっています。とりあえず短いアニメーションを作ってみたいという方に特におすすめです。しかし、Windowsのみ対応となっているので注意しましょう。

【公式サイト】https://giam.softonic.jp/

2. 外注する場合

次に、キャラクターアニメーション制作を外注するメリット・デメリットを紹介します。

まずメリットとして挙げられるのは、プロに依頼するため高品質なものを作れるという点です。「高品質」と一言に言っても、ストーリーの展開やキャラクターデザインの複雑さなど全体を細かく作り込むことができ、その道に精通しているため「広告」としての機能を最大化するためのアニメーション制作ができます。

一方でデメリットとなるのが、費用と納期、コミュニケーションの部分です。

費用については、相場としては最低でも50万円かかる場合が多く、場合によっては150万円ほどかかることもあります。さらにキャラクター作りも1から依頼するとなると、キャラクター企画費用が上乗せされます。

また納期も長さや品質によりますが大体2〜3ヶ月ほどかかると言われています。またコミュニケーションについては、会社として映像に表現したい思いや映像のイメージを細かく伝えていないと、完成したものが求めていたものと違ったという自体になりかねないためです。

連絡手段はチャットツールなど文面上だけでなく、対面やzoomなどを用いて視覚的にイメージを共有する機会を設けておきましょう。

では実際に外注する場合、どこに依頼するのが良いのでしょうか。今回は制作会社とフリーランスなど個人に依頼する2つのケースについてそれぞれのメリットを解説します。

①制作会社に依頼する場合

まずアニメ制作会社に依頼する場合のメリットは、納期に遅れが生じにくいということと、企業のホームページなどであらかじめ完成品の品質が保証された状態で依頼できるという点です。これまでにもキャラクターアニメーションを用いた広告の制作経験があり、しっかりと予算を投じて高品質なものを確実に制作して欲しい企業にはこちらがおすすめです。

②個人に依頼する場合

次に個人に依頼する場合についてですが、こちらはココナラやWantedlyといったサイトで依頼したり、フリーランスで活動している方に依頼するといった方法になります。この方法のメリットとしては、制作会社に依頼するよりも場合によっては安価で制作できるという点です。駆け出しのデザイナーやアニメーション関連の学科に通う学生が請け負っていることがあり、将来につながる経験を積むために安価で制作している場合も少なくありません。しかし、企業に比べ一定の品質が保たれているとは言い難く、「社内では時間的にも人材的にも難しいが、コストは抑えたい」という方におすすめの方法です。

これまでキャラクターアニメーションの制作方法について述べてきましたが、自社が求めるスピードや品質、予算を鑑みた上で自社制作がいいか、外注がいいか検討しましょう。

【まとめ】

いかがでしたか?

キャラクターアニメーションを利用することで、今の広告よりも効果を高められるかもしれません。

自社にあった方法で、一度制作してみてはいかがでしょうか。