今回の記事では「コンセプトアート」に着目して、定義や役割について詳しく解説していきます。コンセプトアートの描き方についても解説するのでぜひ最後まで読み進めてください。
「コンセプトアート」とは?どのようなもの?「コンセプチュアルアート」との違いは?

「コンセプトアート(concept art)」とは、映画、コンピュータゲーム、アニメーション、イベント、建築物などのデザイン・アイデアなどを最終製品として仕上げる前に視覚化して伝えることを主目的としたイラストのことです。
一方で、「コンセプチュアルアート(conceptual art) 」とは1960年代にアメリカで始まり、1970年代にかけて世界的に行われた前衛芸術運動のことです。別名「概念芸術」とも呼ばれ、芸術作品の形式や美的価値よりも、アイデアや思想を重視し発展してきました。
このように、「コンセプトアート」と「コンセプチュアルアート」は全く異なる概念ですので注意してください。
コンセプトアートの役割は?詳しく紹介!
コンセプトアートの役割は大きく二つあります。
まず一つ目は「対社内への認識統一」です。
企画書を読んだだけでは分からない具体的なイメージをコンセプトアートに落とし込むことで社内での認識を統一することができます。
そして、二つ目は「社外へのアピール」です。
クライアントやスポンサーに対して企画の内容や面白さを伝え、消費者に広告として商品の魅力やワクワク感を伝えることができます。
コンセプトアートが活用される場面を紹介!実際の例も
コンセプトアートは実際にどのような場面で活用されているのでしょうか?詳しく紹介していきます。
コンセプトアートが活用される場面①ゲームの制作現場

コンセプトアートが活用されている場面のひとつにゲームの制作現場があります。
ゲームの制作現場でのコンセプトアートは開発予定のゲームにおけるビジュアルイメージを事前に視覚化し、デザインとして表現します。ゲーム開発の方向性を決める重要な役割を担い、作品の世界観やイメージにも大きな影響をもたらします。
ゲーム制作現場でのコンセプトアート作成の流れをお伝えします。
まず、コンセプトアートの制作者はゲームプランナーと打ち合わせをして情報やイメージを共有します。次に、コンセプトアートを制作していきます。作品の世界観や雰囲気に合ったタッチで表現していく必要があるため、ここでは高い想像力や表現力が求められます。そして、コンセプトアートが完成したらディレクターへの提案を行います。ディレクターからのフィードバックを受けて、試行錯誤を繰り返しながら修正していく必要があります。ディレクターへの提案が通った後は制作スタッフにコンセプトアートの共有を行い、ゲームの制作を開始していきます。
コンセプトアートが活用される場面②不動産プロジェクト

次に、コンセプトアートが活用されるもう一つの場面として、不動産プロジェクトをあげます。
不動産プロジェクトでは、完成のイメージ図を作成し広告やコンペの資料として活用する場合が多くあります。このイメージ図も一種のコンセプトアートと言えます。
不動産プロジェクトでのコンセプトアートにあたる完成のイメージ図は「パース」と呼ばれることが多いです。「パース」は手書きやCGなどで作成されます。不動産会社がパース制作会社に外注して作られる場合が多くあるそうです。
コンセプトアートの描き方を紹介!
コンセプトアートの描き方を紹介します。あくまで一例ですので自分の描き方を追求してみてください。
①クライアントから要件のヒアリング
描き表す対象のイメージや情報を詳しくヒアリングします。
イラストの使用用途や意図まで詳しく聞き、徹底的にコンセプトを理解する必要があります。
②ラフスケッチ
ヒアリングを元にラフスケッチを行います。
③修正
ラフスケッチをクライアントに共有して修正します。
④仕上げ
ラフスケッチの修正完了後、細部の描き込みを行います。
完成後、クライアントに共有し修正を繰り返します。
【まとめ】コンセプトアートを活用してイメージを具現化しよう!
今回の記事ではコンセプトアートとは何かについて解説しました。コンセプトアートとは、アニメーション、建築物などのデザイン・アイデアなどを最終製品として仕上げる前に視覚化して伝えることを主目的としたイラストです。そして、コンセプトアートには「対社内への認識統一」、「社外へのアピール」の大きく二つの役割があります。
記事の内容を参考にしてコンセプトアートをぜひ活用してみてください。